資格の獲得やスキルアップなどを目指して勉強を始めても、すぐに挫折してしまうという人もいると思います。そんな人にオススメなのが今話題の勉強会や読書会です。

職業や年齢に関係なく、同じジャンルに興味を持っている人たちがカフェや会議室などに集まって課題に取り組む勉強会や読書会は、忙しい社会人の新しい学びの場として注目されています。

しかし、場所を選ばず手軽にレッスンが受けられるオンライン学習が普及する今、なぜあえて集まって勉強をするのでしょうか。勉強会や読書会のメリットを紹介します。

今話題の勉強会とは?

(写真=Joyseulay/Shutterstock.com)

セミナーやワークショップと混同されることもある勉強会ですが、似ているようで趣旨が異なっています。講師が自分の知識やノウハウを受講者に教えるのがセミナーやワークショップです。一方、主催者を中心に参加者同士が意見や知識を交換、共有するのが勉強会です。

勉強会のテーマは、英会話や情報処理など多岐に渡ります。ビジネスやITスキルの向上を目的として開催されることが多く、さまざまな職業の人たちが意見を出し合って進行していきます。自分が知りたい知識を気軽に参加者に尋ねたり、自分が得たスキルを他の人に伝えたりすることでお互いに知識を高め合うことができます。

また、知識の吸収とアウトプットを繰り返すことで、新しく身につけた知識がより身につきやすくなるというメリットがあります。

開催場所は、コワーキングスペースやカフェを中心に、企業の会議室なども利用されています。大金をかけずに勉強できるというのも魅力です。

ざっくばらんに感想を言い合える読書会も人気

(写真=GaudiLab/Shutterstock.com)

一方、読書会とは、本が好きな人たちがオススメの本を持ち寄って、ざっくばらんに感想を話し合う集まりです。朗読会とは違って持ち寄った本を読み上げることはほぼありません。参加者同士が好きな本の魅力を話し合い、本を通じてコミュニケーションを図ることが主な目的です。

紹介する本のジャンルはまちまち。絵本や料理本、流行の小説や資格獲得につながる教養書でもなんでもOKです。本を人に紹介するという目的が加わることで、「より深く理解したい」「少しでも多くの本を知りたい」という意識を持って本を読み進めることができるため、結果的に知識量を増やせるというメリットがあります。

また、異業種の人が紹介する本の中には、自分では選ばないジャンルが多いことも学びの幅を広げるチャンスになります。たとえ興味がないジャンルだったとしても、熱心なプレゼンを聞くうちに、思いがけない面白さにハマり、ゆくゆくはその道のエキスパートになれるかもしれません。

読書会の開催場所は、一般的なカフェの他、本好きが集まるブックカフェなど。教養を深めることができるうえに、お茶やお酒を味わいながら本の世界に浸る時間は本好きにとって至福のひとときと言えるでしょう。