渋渋から次々と女性アナが誕生している一番の理由は、もちろん優秀な生徒が多く卒業しているからでしょうが、特有の事情もあります。

 ひとつは、共学だということ。首都圏の進学校は大半が男女別学で、東大合格者数ランキング上位で共学なのは渋渋か、姉妹校の渋幕(渋谷教育学園幕張高等学校=千葉)ぐらいしかありません。男女別学にも共学にもメリットはありますが、マスを相手にするテレビ業界に進むなら、10代の内に異性との適切な距離感を自然に学べるのは大きい。特に渋渋は、男女生徒の仲が非常に良いことでも知られています。

 また、学校が渋谷にあるのも、“見られる仕事”に就く上ではプラスに作用するかもしれません。学校は渋谷、それもド真ん中のキャットストリート沿道にあるので、通学時にも自然と身なりに気を配るようになりますし、校風はかなり自由で、節度を守ればメイクもOKとのこと。また、渋渋は帰国生枠があるので、バイリンガルを好むテレビ局にはピッタリ。今後もアナウンサーになる卒業生はガンガン出てくるはずです」(受験業界に詳しいライター)

 女性アナになるには、まずは渋渋に合格するしかない?