特にABC-MARTについては、昨年10月にSnow ManがPUMAのABC-MART限定キャンペーンに起用されており、ムービーの公開や特設ページでのメンバー着用モデル紹介など、今回のIMP.のキャンペーンと共通点も多い。そのため、まるで「Snow ManとIMP.が入れ替わった」ような印象を受けた人がいるようで、実際にはブランドや展開なども異なる別々のキャンペーンではあるのだが、そうしたイメージから反発が余計に大きくなっている面もあるようだ。

 ただ、ファンが「元ジャニーズならいいの?」「事務所変わればいいの?」と疑問視していることについては、企業側は「OK」と判断している可能性が高い。14日、アフラック生命保険がジャニーズ事務所との広告契約を解除する方針を明らかにした一方、長くCMに出演している嵐・櫻井翔との個人契約に切り替えることを検討していると複数のメディアで報じられた。

 個人契約を検討しているという同社の方針は「所属タレントに罪はない」との立場によるもので、これは「CM撤退」を表明した他の企業も大半は同じだとみられる。企業側としては「重大な人権侵害の上に成り立っていた企業とは、抜本的な改革が確認できるまで取引できない」という認識で、現時点での事務所の対応が不十分であるとの評価から“ジャニーズ切り”に至ったのであり、タレント個人を敬遠しているわけではない。よって、ジャニーズを通さない、あるいは別の事務所の所属であれば、広告起用に問題はないと判断する企業が多いと推察される。