IMP.は15日にグループ名を冠した2nd配信シングル「IMP.」をリリースしており、まさにデビューから順調そのものといった様子だ。特に大きな収入源となる広告仕事を獲得した意味は大きく、TOBEの先行きも明るいとみられる。IMP.のファンはキャンペーン起用に歓喜しているが、これに複雑な思いを抱いているのがジャニーズファンだ。

 性加害問題を受けて、ジャニーズタレントを起用していたアサヒグループホールディングス、キリンホールディングス、森永製菓、日本マクドナルド、伊藤ハム、ライオン、JCBなどの大手企業が続々と広告の見送りや中止、契約更新しないことなどを公表。13日には、農林水産省が障害者などに農業への参加を促す「ノウフクアンバサダー」に任命したTOKIO・城島茂の活動を当面見合わせると発表し、企業だけでなく中央省庁でも“ジャニーズ切り”の動きが生まれたことで衝撃が走った。

 一度はジャニーズタレントの継続起用を発表したものの、他社の動きや世間のムードに押されて「更新見送り」に舵を切る企業も少なからずあり、スポンサーの「CM撤退ドミノ」は止まる気配がない。下手すればジャニーズ事務所は「CM全滅」ともなりかねないが、そんな中で「ジャニーズ2号店」ともいわれるTOBEが広告仕事を獲得したことで複雑な気持ちになるファンがいるようだ。

 IMP.は、今年5月までジャニーズJr.内ユニット「IMPACTors」として活動していたメンバー7人で構成され、全員での一斉退所を経て、7月にTOBE合流と現在のグループ名が発表された。そういった経緯から、SNS上のジャニーズファンからは「現役ジャニーズはCMダメで元ジャニーズならいいっておかしくない?」「つい最近までジャニーズ所属だったのに事務所変わったらいいって腑に落ちない」などと疑問の声が少なからず飛び交っている。