◆自ら決断をすることで自己肯定感が上がる
脳科学の論文で、「自己決定感がやる気を促す効果を脳活動で実証」したものがあります(2013年、玉川大学脳科学研究所・松元健二教授らの研究グループ。英オックスフォード大学の科学雑誌に掲載された)。
あるゲームをやらせて、ゲームで使う道具を自分で決断した時と、強制的に選ばされた時で、脳の活動がどう違うかを調べた実験です。自分で道具を決定した時は、結果が失敗でも、脳の活動が低下せずポジティブに捉えていることが示唆されました。また、自己決定した時のほうが、ゲームの成功率が高いという結果でした。
つまり「自分で決断する」ことは、結果の成功・失敗にかかわらず、自己肯定感や人生の満足度につながるのです。
人生は常に新しい経験の連続です。経験を左右する情報が世の中には溢れていて、情報との付き合い方で行動が変わります。情報に流されるのではなく、その一つ一つに自己決定=決断力を働かせて情報をうまく使う。それによって、人生の目的の達成率も上がるはずなのです。
【こちらの記事も読まれています】