一方でテレビ局の対応はまだまだ甘いといわざるを得ない。突出しているのはテレビ朝日だ。新社長に就任した東山紀之はメインMCを務めていた報道番組『サンデーLIVE!!』を9月3日限りで降板したが、10日の放送では“身内”が渦中にいた会見について一切触れなかった。
「他のジャニーズタレントが出演する報道・情報番組では、出演タレントが最低限のコメントを出すなど対応しています。この期に及んで、報道番組なのにまったく触れないのはあまりに異様。今後は番組をスポンサードする企業への批判が殺到する可能性もあります」(広告会社スタッフ)
改めてテレビ朝日とジャニーズ事務所がズブズブであることが判明した格好だが、その裏には2つの理由がある。
「ひとつはジャニーズ枠がある番組を多く抱えていることです。代表的なのは『ミュージックステーション』で、ジャニーズが“レギュラー”となっていることは、番組の現エグゼクティブプロデューサーも過去に認めているとおり。ドラマでも、『必殺仕事人』シリーズはABCテレビとテレ朝が共同製作になった2007年から東山が主演となり、TOKIO・松岡昌宏がレギュラー出演。他にも関ジャニ∞・大倉忠義や当時KAT-TUNの田中聖、Hey! Say! JUMPの知念侑李など、必ず事務所の後輩も出演し、“ジャニーズ仕事人”色を強めています。2021年からは土曜深夜にジャニーズ主演の『オシドラサタデー』枠も新設。金曜深夜の『金曜ナイトドラマ』枠も、2007年の堂本光一主演『スシ王子!』を皮切りにジャニーズ主演作が増え始め、2011年からは毎年1~2作ジャニーズ主演作が放送される枠に。特に昨年は、4クールのうち3作がジャニーズ主演と、“ジャニーズ依存”を深めていました。また土曜日の夕方にはなにわ男子のレギュラー番組をジャニーズJr.時代から放送しているほか、ジャニーズJr.主体の『裸の少年』(現『#裸の少年』)も長らく放送が続いている。蜜月ぶりは他局よりも深く、長い」(同局関係者)