続けて「知っていて、なぜマスコミも言えへんかったかというと、芸能界特有の『そんなことは言うたらあかんで、タブーやねんで』っていうような風潮じゃなかったですか?」と共演者たちに同意を求め、さらに「こんなん昭和の40年代から言うとったのに、今ごろ慌ててバタバタってこんなことすんねんなあと思ってます」「イギリスのBBCが問題にして、国連まで行くような話になって、それで日本のマスコミが慌てたんです。だから(今ごろジャニーズ批判に転じているのは)みっともないって言ったら、みっともないんですわ」などと、問題化されるのが遅すぎたことを嘆いた。
歌手の美川憲一は、11日のコンサート前の囲み取材で記者から「長い芸能生活で性加害の話を耳にしたことは?」と問われ、「ずっと知ってましたから。どっぷりでしたよ」とズバリ返答。「それをみなさん暗黙の了解で、見てみないふりをして。マスコミの方たちもそうだったと思います」と続け、「あの時代はみんなそういう気持ちで、『触れてはいけない』『言ってはいけない』という時代でしたから。早めにこうやって事件になっていたら、もっと被害者が出なかったと思います」と語った。
加えて、美川は「だから井ノ原くんがおっしゃったこと非常に印象に残りました」と話し、7日に行なわれたジャニーズ事務所の記者会見で、ジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦が性加害の噂について「えたいの知れない、それには触れてはいけないという空気があった」と発言したことに共感を示した。
美川は実際にジャニーズ所属タレントに性加害の噂について尋ねたこともあるというが、「『そういう話があるけど、どうなの?』と聞いても、やっぱり言わなかったです。しっかり口を結んで、お話にならなかった。笑ってごまかしてました。そういう時代でしたからね」と当時を振り返った。