多くの人が「保険をかける」のは、先行きが不安だからでしょう。保険をかけることで万が一の事態に備えることは、不思議なことではありません。

しかし、ライフステージの段階によっては保険をかけすぎているかもしれないので、ライフステージ別に「必要な保険」「不要な保険」を見極めて保険を見直しましょう。

保険はライフステージで考える

「ライフステージに応じた保険を考えよう」という言葉を、保険のCMや広告で見たことはありませんか?

20代・30代の独身者と、子育て中の家族、高齢者では必要な保険が異なるからです。今回はライフステージを以下の5つに分けて考えます。

・独身期:20代~30代が中心、基本的に養う対象がいない時期
・結婚期:扶養家族は考慮しなくてもよいが、将来設計が必要な時期
・子育て期:子どもの成長に合わせ出費が増大する時期
・中高年期:老後を見据える時期
・老後期:年金と過去の貯蓄で出費を賄う時期

生涯独身であれば、独身・中高年・老後で考えることができますし、結婚しても子供がいなければ子育て期を抜いて考えることもできます。

ライフステージ別で必要な保険と不要な保険を整理しましょう。下記はその早見表です。

【ライフステージ別、必要な保険/不要な保険】
ライフステージ 必要な保険 不要な保険
独身期 医療保険
損害保険
生命保険
学資保険
介護保険
結婚期 医療保険
損害保険
生命保険
学資保険
介護保険
子育て期 医療保険
生命保険
学資保険
損害保険
介護保険
中高年期 医療保険
生命保険
介護保険
損害保険
学資保険
老後期 医療保険 生命保険
学資保険
介護保険
損害保険

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●独身期
収入は少ないものの、リスクが小さく、あまり保険を必要としない時期です。保険よりも資産形成に資金を回したほうが、効率が良いといえます。医療保険についても、必要最低限で差し支えありません。

●結婚期
夫婦に子どもがいない期間のことです。共働きであることが多く、資産形成に適しています。年齢的にも若く、リスクが小さいため保険にかける比重は低くても問題ありません。