つみたてNISAといえば、若者のための制度というイメージはありませんか?

しかし、その認識はもう古いかもしれません。2024年1月に新しいNISA制度になり、つみたて投資枠が120万円まで拡大することを考えると、40代50代でも十分、老後資金1,000万円をつくるチャンスがあります。

20年間で1,000万円の金融資産をつくるためのつみたて金額

1,000万円の金融資産を20年間で形成するには、毎月どのくらいの金額を積み立てるとよいのでしょうか。

【20年間で総額1,000万円を作るために必要な毎月の積立額】
金利・利回り 毎月積立額 元本 運用益 総額
普通預金1 0.001% 4万1,700円 1,000万8,000円 618円 約1,000万円
つみたて投資1 1% 3万7,656円 903万7,440円 96万3,000円
つみたて投資2 3% 3万460円 731万400円 269万円
つみたて投資3 5% 2万4,329円 583万8,960円 416万1,000円
※銀行預金の運用益は税引き後の金額

当然ですが、金利・利回りが高いほど、運用益が増加するため積立額が少なくて済みます。

しかし、高金利の金融商品はリスクが高くなります。プライム市場の株式配当金の利率が2.26%であることを考えると、利回りは3%前後と想定するのが現実的です。

3%であれば毎月3万460円の積立てで達成できますので、決して不可能な数字ではないと思います。

40代50代でもまだ間に合う!その3つの理由

つみたて投資は投資期間が長いほど有利です。しかし、40代や50代で始めても十分間に合います。

10年間であってもかなりの貯蓄を作れる

投資期間が短くても、それなりの貯蓄を作ることができます。

【10年間で積立投資した際の総額】
金利・利回り 毎月積立額 元本 運用益 総額
普通預金2 0.001% 3万円 360万円 98円 360万98円
普通預金3 0.001% 5万円 600万円 195円 600万195円
つみたて投資4 3% 3万円 360万円 59万2,000円 419万2,000円
つみたて投資5 3% 5万円 600万円 98万7,000円 698万7,000円
つみたて投資6 5% 3万円 360万円 105万8,000円 465万8,000円
※銀行預金の運用益は税引き後の金額

10年間の積立期間でも、普通預金と比較すると、運用益・総額ともに格段の差が出ているとわかります。50代で始めたとしても、十分、意味のある投資になります。