・若さあふれる振る舞い
結成16年以上の漫才師による大会『THE SECOND』では、みんな涙もろくてすぐ泣いてしまう「中年ならではの振る舞い」が話題となったが、『UNDER25』では逆に「若さあふれる振る舞い」をたくさん見ることができた。

緊張でセリフが飛んでしまう芸人さんも数多くいたし、それをうまくリカバリーすることができず、ネタの途中で舞台袖に引っ込んでしまう芸人さんもいた。僕は大学1年のとき『M-1グランプリ』1回戦の出番ギリギリになって怖くなって棄権したことがあるからそれの何十倍もマシ、舞台に立つだけ偉いと思う。

また、準決勝で敗退してしまったある芸人さんが、よほど悔しかったのか、全員集合のエンディング前に帰ってしまうというハプニングもあった。普通なら怒られるところだが審査員もスタッフもみんな「若くていいねぇ」となっていた。手放しに褒められるべき行動ではないかもしれないが、この大会ならではだと思った。

・レベルの高さ
「若い=粗削り」と思いがちだが、ほかの賞レースでも通用するであろうしっかり面白い芸人さんもたくさんいた。総エントリー数1004組の中で決勝に残ったのは10組だけだが、敗退してしまったけど面白かった芸人さんもたくさんいたので、わずかにはなるが以下で紹介したい。

・清水駿平(24歳)
マセキ芸能社所属のピン芸人。明治大学「お笑いサークル木曜会Z」出身で、パワフルな1人コントがとても魅力的だった。準決勝で今年の『ABCお笑いグランプリ』決勝進出を果たした実力者の友田オレに敗れてしまったが、ほかのブロックなら勝ち上がっていたかもしれない。