同日、オープン記念会見に登場した、お笑いコンビであり、サンミュージックの副社長でもあるブッチャーブラザースのリッキーさんは個人的に12、3年前、食えない芸人が食えるものをだそうというコンセプトで飲食店を経営したことがあると語った。しかし残念ながら半年でお店は潰れてしまったそうで、今回はそのリベンジと言ったところだろうか。芸人を雇ってお金を稼がせるということではなく、芸人が来店してお腹いっぱい飯を食わせるという発想がなんともリッキーさんらしくて、粋である。

 こちらの居酒屋サンミュージックでは、所属タレントや芸人たちが試行錯誤した絶品肉料理が販売され、さらには毎週1回、所属芸人によるお笑いライブが開催される予定。まだ誰が出演するなどは発表されていないが、リッキーさんの構想だと「ママタルト」さんや「Yes!アキト」さん辺りの賞レース芸人を出演させようとしているらしい。普段ならライブハウスに足を運ばないと見ることが出来ない芸人たち、しかもその中でもネタに定評がある芸人が、食事をしながら生で目の前でネタを見られるのはかなりお得だ。

 なんだか宣伝のようなコラムになってしまったが、このニュースにはリッキーさんを始めとする株式会社サンミュージックプロダクションが持つ芸人への愛を垣間見られた気がした。

 ちなみにこちらのコラボは夏休みだけの期間限定らしく、週に1回しかライブが開催されないなら、1ヶ月で4回しかチャンスが無いという事。興味がある方は、早急にチェックすべきだ。まあライブが無くてもお客として来店した芸人が客席にチラホラいるかもしれない。

 今回のコラボでは芸人が従業員として働く予定は無いらしいが、いずれそういうお店を開くためのシミュレーションと捉えているのではないだろうか。芸能事務所が飲食店を経営し、そこで所属タレントが働き、そしてライブをする。若手芸人の生きる道がまたひとつ増えた気がする。「優しい時代」。本当に良い時代だ。