なお『クレヨンしんちゃん』といえば、2018年6月末に、アニメ放送初期から主演を務めていた矢島晶子が「しんのすけの声を保ち続けることが難しくなった」ことを理由に降板。『デュエル・マスターズ』(テレビ東京系)の切札ジョー役、『鬼灯の冷徹』(TBS系)のシロ役などで知られる小林由美子が役を引き継いだ。

 こうした声優交代の背景について、業界関係者は以下のように分析する。

「推測ですが、矢島は独特の声質と言い回しでしんのすけのキャラクターを作り上げた上で、オーディションに挑んだのだと思います。しかし、声帯に負担がかかるしゃべり方だったのでしょうね。長年のダメージが蓄積され、年齢を重ねて体力が衰えたこともあり、声が出しにくくなった……ということでは」(声優業界関係者)

 なお、旧キャストの矢島は現在56歳、新キャストの小林は44歳と一回り年齢が違う。

「それだけに、体力には雲泥の差があります。長い目で見ると、矢野に無理をさせずに、ほかの声優にバトンタッチさせたことはとても良いことだったと思いますよ。それに、彼女は、現在沖縄に拠点を置き、仕事などの用事がある時だけ東京に来ているそう。長年トップ声優として活躍しただけに、『しんちゃん』降板を機に、のんびりしたかったのかもしれません」(同)