途中で売ってしまった人の事例

2020年、新型コロナウイルス感染症の影響で、株価は世界的に大きく下落しました。当時、つみたてNISAで運用していた人の中には含み損を抱える人も多く、経済の先行き不安から売却してしまった人もいました。

しかし2023年現在、株価は回復しており、そのまま積立を続けていればプラスになっていたはずです。

このように、株価は一時的に下がる局面があっても、長期的に見れば上向きに進む可能性もあるので、含み損を抱えたとしても「普段より安くたくさん買える!」というスタンスでいるのをおすすめします。(※ただし新興国株式など銘柄に応じて見極めが大切です)

なお、2024年から新NISAが始まります。キリがいいから売ってしまおうという人は後に後悔するかもしれません。現行の制度で積立する場合も、20年は非課税期間がありますので、余裕があれば保有しておくことをおすすめします。

長期コツコツが大事!

つみたてNISAの投資は、個別株投資に比べたら値動きも少なく、すぐに結果が出るものではありません。しかし、長期で運用すると、複利効果もあり、利益を得られる可能性が高くなります。

2023年で現行NISA制度が終わるので、これを機にやめてしまおうと考えている人もいるかもしれませんが、現行のつみたてNISAで運用しているぶんも20年は非課税で運用できます。

余裕があれば、現行のつみたてNISAで運用しているぶんもすぐには売却せずに、保有を続けることをおすすめします。

そして、現時点で運用できていない人も新NISAを待たず、現行のつみたてNISAで運用を始めるのをおすすめします。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自身の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。

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