◆ベッドの上で涙がこぼれた
担当してくれた先生は、妊娠初期は流産しやすいことや、妊娠初期の流産は胎児の染色体異常により起きたものなので、私の日常的な動きとは関係なく、受精した時点で育たない受精卵であったことなどを、慰めるようにして教えてくれました。
しかし、私は流産をしてしまった事実に対する絶望感や、喜びから地獄に突き落とされたような気持ちでいっぱいでした。そして、初期の流産の場合、胎児が自然に身体から排出されることを待つか、手術を行うかを選ぶことになり、私は身体から排出されるものを見る勇気がなかったため、手術を選択しました。
手術の日は、海外赴任中の夫が急遽日本に帰国してくれることになり、何事もなかったかのように過ごしました。しかし面会時間が終わりベッドの上で横になると涙がこぼれ、なんとも言えない悲しい気持ちになったことを今でも覚えています。
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