◆気持ち、体力、お金、時間を費やす妊活のツラさ
「もう子どもはいいかな」と思ったこともありましたが、2度目の流産から1年経ち、友人の奥さんが50歳になる手前で妊娠をしたという話を聞いてもう1回妊活にトライしてみることに。
私たちは、顕微(けんび)授精を行うことに決めました。病院によって方針が違いますが、私の場合は生理が始まった2〜3日後に不妊治療の病院に通院し、ホルモン値を採血で確認。その結果をみて排卵日を想定し、その日に合わせて処方された排卵誘発剤を注射器を使ってお腹に打ちました。
そして、それから10日後くらいにまた通院して採卵日を決め、排卵日前には排卵をしないように薬を投与します。採卵日には、排卵誘発剤を使っているので、未成熟卵も含めると6個の卵子をとることができました。
しかし、成熟した卵子しか精子を入れることができないので、結局成熟卵となったのは、6個中4個。その中でも受精卵として身体に戻すことができたのは、たった1個だけでした。子宮に長い針を入れて、“ぶっ刺して”という言葉が適しているほどの衝撃を身体に感じながら、卵子を採取していきました。
このように妊活は気持ち、体力、お金、時間が消費されます。できるなら、この体験はしなくても良い気もします。私自身はこの体験を通じて、若いうちに卵子を凍結しておけば、ここまで苦労をしなかったのかもしれないと思いました。
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