◆「necohara」が広く知られることで行政を動かしたい

 行政を動かして、1匹でも多くの猫を幸せにしたい――。そう思ってもいる鍵山さんの目標は、別の場所に同じコンセプトの店舗を出すこと。

行政の協力が不可欠
「都市部では保護猫活動に取り組む方が多く、意識醸成もされていますが、田舎はまだまだで、行政としての取り組みがないところもあって…。数に差はあっても、保護猫の課題がないところはない。保護猫の問題を解決するためには行政の協力が不可欠です」

「necohara」が広く知られることで行政を動かしたい
 だからこそ、自分たちの活動が取り上げられることで、これまで表に出てこなかった部分が露わになり、行政にも課題意識を持ってもらえたら嬉しい。そう語る鍵山さんは猫たちが安心して暮らせ、里親に出会え、猫たち自身が生活費を稼げる自走型のコワーキングスペースを、これからも守っていきます。

 無邪気な猫に癒されるネコハラ体験、ぜひ一度楽しんでみてはいかがでしょうか。

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291