日本三名瀑のひとつ「那智の滝」や、サスペンスドラマに出てきそうな大迫力の断崖絶壁「三段壁」、インスタ映えする絶景写真で話題となっている「瑠璃光院」など、関西で出会えるおすすめの自然風景をご紹介します。
1.三千院(京都)
左京区大原の自然豊かな場所にある天台宗の寺院。最澄が比叡山東塔に三千院(三千院門跡)を建てたのがはじまりで、明治維新後にこの地に移りました。
境内にある「聚碧園」と「有清園」の2つの庭園は三千院の見どころの一つ。聚碧園は客殿の前にある池泉鑑賞式庭園で、東側は山すそを利用した上下二段式とし、南側には円形とひょうたん形の池が配されています。客殿では、お抹茶をいただくこともできます。緑あふれる美しい庭園を、くつろぎながら鑑賞するのも良いでしょう。
有清院は、青苔と杉やひのきの木立ちが美しい池泉回遊式の庭園です。有清園という名前は、中国の詩人「謝霊運(しゃれいうん)」により命名されたそう。山すそには三段式の滝も配されており、池に注ぐように水が流されています。
2.那智の滝(和歌山)
栃木県の「華厳の滝」、茨城県の「袋田の滝」とならぶ日本三名瀑のひとつ。滝の落ち口の岩盤には3つの切れ目があり、三筋になって落ち始めることから「三筋の滝」とも呼ばれています。
落差133m、滝壺の深さは10mと、一段の滝としては落差日本一の滝。流れ出る水の量はなんと毎秒1トン程度にも及ぶといわれ、まさに圧倒的なスケールを誇ります。
3.箕面大滝(大阪)
落差33mの迫力ある滝で、「日本の滝百選」「日本百景」などにも選ばれています。滝の姿が農具の「箕」の形に似ていることから名付けられたそう。
滝までは「滝道」と名付けられた遊歩道が設けられており、木陰の中を気持ちよく歩けます。遊歩道沿いにはカフェなどの飲食店や、足湯もあります。滝までは少し距離があるので、散策の前後に立ち寄って休憩するのも良いでしょう。