そんな旧態然としたテレビ局だが、一方でこれまでに無かった動きも出始めているという。それが、9月30日でジャニーズ事務所を退所する岸優太への待遇だとか。

 岸は2023年5月にKing & Princeから脱退し、現在は主演映画『Gメン』の宣伝のために事務所に残っている。同じく脱退した平野紫耀と神宮寺勇太は一足先に事務所をやめ、滝沢秀明氏が設立した「TOBE」へ合流。岸も退所次第、同じくTOBEへ合流が濃厚になっている。

「岸がTOBEに合流するのは既定路線なので、退所後にはテレビで使えないと言われていた。ただ、性加害騒動が拡大する中で、様子が変わってきました。『岸をテレビで使えない』というのは、ジャニーズ事務所に対して忖度して各局が自主規制するから。しかし、これだけ騒ぎが大きくなる中で、各局が横並びでジャニーズへの忖度をやめ始めた。正直言えば、窮地のジャニーズタレントを『使ってあげる』くらいに立場が逆転している。そうなると、ジャニーズに遠慮して岸をテレビから排除する必要がなくなった。岸はバラエティ番組で人気がありますし、いくつかの番組プロデューサーは、ジャニーズを辞めた後も継続して出演してほしいと岸本人に話しているようです」(民放関係者)

 事実、ジャニーズ事務所を辞めた後は、人気が高かった平野も一切テレビ番組に呼ばれなくなった。元SMAPで現在は新しい地図として活動する3人も、テレビに復帰するまでは多くの時間を擁したほどだ。