◆そもそもPTAって?

 そもそもPTAは、保護者が任意で加入する団体であり、強制で加入させる制度はなく、拒否することもできます。

 PTAの組織は基本的に、会員(保護者や教員)から選出される「役員会」と「専門委員会」からなります。「役員会」は、会長や副会長・書記・会計といったPTA全体の運営にかかわる活動をする人たちです。

「専門委員会」は、例えば「文化委員会」(ベルマーク集めや花壇作り)、「校外委員会」(旗振り当番や行事の手伝い)、「広報委員会」(広報誌製作)など、各委員会ごとに分かれて活動する人たちです。さらに、「専門委員会」の代表者と「役員会」「校長・副校長」を含んだ「運営委員会」もあります。

 PTAの膨大な活動量と保護者の負担を解消するべく、近年、PTAの解散や外注化が注目されています。しかし、PTAの活動は多くの小学校で残り続けているのが現実。筆者の子どもが通う小学校も例外ではありません。

 各クラスから毎年数名のPTA役員の選出がある新学期は、保護者にとって気持ちがモヤっとする時期でもあります。

 PTA役員は、年度始めの懇談会で選出されることが多いようですが、立候補者がいない場合は誰かの手が挙がるまでの嫌な沈黙や、保護者同士で役員の押し付け合いがおきることもあります。そんな空気感に耐えられないと感じる保護者の中には、懇談会をあえて欠席する人もいるほど。

 そうは言っても、PTAの活動は経験してみないとわからないことも多いはず。そこで今回は、PTA活動の経験がある小学生の子をもつ2人の女性に話を聞きました。