「貯蓄1,000万円」というと、ある程度きちんと貯められている印象ですよね。40代になると先々のことを考え、貯蓄1,000万円を目標に掲げる人も少なくはないでしょう。しかし実際のところ、40代で1,000万円以上を貯めている人はどのくらいいるのでしょうか?気になる世間の実情をリサーチしてみました。

40代で1,000万円以上貯めているのは約11%

(写真=PIXTA)

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が2020年3月に発表した調査結果によると、40代で1,000万円以上の貯蓄がある人は、全体の11.2%でした。おおよそ10人に1人が1,000万円以上を貯めている計算です。

なお、全体の貯蓄平均額は約202万円となっています。1,000万円を貯められている人もいる一方で、「貯金1,000万円にはまだまだほど遠い…」という人も多いのが現状です。

※調査は40代男女500名を対象に実施。

もっとも多い「貯蓄50万円以下」という回答

(写真=PIXTA)

ここでもうひとつ注目したいのが、「貯められていない人」の割合です。実は最も多いのが「貯蓄50万円以下」で28.0%、次いで「0円」で23.2%となっています。

40代は介護や子育てなど何かとお金が必要になる年代ということもあり、そこまで貯められていない人も多いと言えるでしょう。

老後までに貯められたら安心な貯蓄額は5,800万円

(写真=PIXTA)

貯蓄できていない人も多いからと言って、もちろん多くの人が「貯めなくても大丈夫」と思っているわけではありません。実際「退職する年齢までに貯蓄がいくらあれば安心だと思うか?」という質問では、回答の平均額は5,845万円となっています。

中でも「1,000万円~2,000万円以下」が25.0%でもっとも多く、全体を見ても1,000万円以上の回答が65%と半数以上です。このことから、40代の大半は「1,000万円以上は貯蓄がないと不安」だと感じていることが伺えます。

将来を見据えて堅実な行動を

(写真=PIXTA)

多くの人が「老後に備えて貯蓄が必要」と実感している一方で、働き盛りの40代でも、1,000万円以上貯めている人はそこまで多くないのが実情です。ただし中には、きちんと貯蓄できている人がいるのも事実。今のうちから将来を見据えて、少しずつでも確実に貯蓄を増やしていきたいものですね。

文・中村あずさ

【こちらの記事もおすすめ】
60代の平均貯蓄額はいくら?今からでも遅くない老後資金を増やす方法
老後のための貯蓄…50代はいくらが平均?これから貯める方法
40代夫婦の平均生活費&貯蓄額はいくら?支出を見直そう
30代独身の平均貯金額は317万円!年収別の貯金額は?
年収700万円でも貯金がなかなかできない理由