「フジテレビは港浩一社長になってからドラマとバラエティに注力していますが、個人視聴率で1%を割るのが日常になってきた『ぽかぽか』の大失敗を始め、鳴り物入りで始まった『まつもtoなかい』もよかったのは初回だけ。ドラマも今期は一番よかった数字が月9の初回6.9%(世帯視聴率)で、しかも6%台を取れたのがこの1話だけという惨憺たる状況で、4大キー局の中で圧倒的に低い。今年7月の全体会議では、宮内正喜会長が広告収入の低下を懸念して“緊急事態”宣言をしたほど厳しい状況にあります。局の体力がなくなっていることから、今年1月に始まったばかりの帯番組『ぽかぽか』の早期打ち切りが取り沙汰されているように、すぐに見切りをつけてしまって短命で終わる番組も増えている。新人アイドルの番組などはじっくり腰を据えて育成する必要がありますが、今のフジテレビにそれができるのか疑問符がつきます」(芸能ライター)

 冠番組MCを務めるチョコレートプラネットの責任も重大だ。

「坂道グループでは現在、テレビ東京系にて乃木坂46、櫻坂46、日向坂46の冠番組が放送されており、各番組には“公式お兄ちゃん”となる芸人がサポートとして入っていますが、グループの人気はこのMC芸人の力にも大きく左右される。乃木坂46の今があるのはバナナマンがどんな時も投げ出さずに見守ってきたからですし、日向坂46の躍進もオードリーのパワーによるところが大きい。一方、櫻坂46の『そこ曲がったら、櫻坂?』は、土田晃之とハライチ・澤部佑という組み合わせがうまく機能していないせいか、面白さが半減。とりわけ、土田の根暗なイメージがグループの勢いを妨げているとの批判も聞かれます。チョコプラは若い層にも人気ですし、アイドルとの相性も良さそうですが、バナナマンにしろ、オードリーにしろ、彼らのブレイク前から関わっているため、一緒に上へ上がっていこうという空気もあった。しかし、すでに売れっ子のチョコプラがどれだけ彼女たちに力を入れてくれるかというところは不安要素でしょう。MC側にはアイドルの魅力をいかに引き出すかが求められますからね」(前出・アイドル誌ライター)

 僕青は数ある不安要素をはねのけ、トップアイドルに成長することはできるだろうか。