結成からわずか4カ月で初の冠バラエティがスタートするというスピード感にアイドルファンからは驚きの声が上がっているが、もっとも乃木坂46は結成から2カ月と経たずに初の冠番組『乃木坂って、どこ?』(テレビ東京系、2011年~2015年)がスタート。しかもCDデビュー前だった。

 だが、僕青については、いわゆる「下積み」がないことを不安視する人も少なくない。今年6月に結成した僕青は、まだCDデビュー前ながら、7月にはフジテレビ系音楽特番『FNS歌謡祭 夏』でデビュー曲をテレビ初披露し、この8月には『CDTVライブ!ライブ!』4時間スペシャル(TBS系)や『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)などに出演。賃貸物件空室情報提供サービスの『CHINTAI』のCMも決まるなど、猛プッシュされている。

「AKB48の公式ライバルとして2011年に結成された乃木坂46は、最初はティッシュ配りから始め、ゴールデンの音楽番組に出られるまで1年かかっています。デビュー曲ができるまでのイベントはほぼ自己紹介のみで、齋藤飛鳥も『でんぐり返ししていた』と当時を振り返っていました。また、日向坂46も当初は『けやき坂46』として『欅坂46』の2軍的扱いを受け、結成からデビューまで3年かかりました。アイドルファンは、こうしたストーリー性を求めている。欅坂46の人気が伸び悩んだのはそうした“ストーリー”がなかったからという指摘も多く、僕青は“スピード出世”という形がファンから支持されるかどうか」(アイドル誌ライター)

 僕青は、結成直後から、フジテレビ開局65周年イベント『お台場冒険王2023 SUMMER SPLASH!』のオフィシャルサポーター就任、およびデビュー曲「青空について考える」のテーマソング起用が発表されており、『めざましどようび』でのメンバー紹介、『FNS歌謡祭』でのデビュー曲お披露目など、フジテレビと蜜月関係にある。