伊勢神宮の外宮・内宮の参拝方法は?

伊勢神宮を参拝する前には、必ず手水舎で手と口をお清めします。
手水を行って俗世の穢れを落とすことで、清らかな心で御神前に参拝することができます。

【伊勢神宮の参拝方法|手水の作法】
①右手に柄杓を持ち、水を掬います。
②柄杓で掬った水で左手をお清めします。
③柄杓を左手に持ち替え、右手をお清めします。
④柄杓を右手に持ち替え、左手に水を溜めて、その水で口を漱ぎます。
⑤右手に柄杓を持ったまま、左手を水でお清めします。
⑥柄杓を置き、元の位置に戻します。

伊勢神宮の外宮・内宮の御正宮の参拝方法は?

御正宮などの御神前では「二拝二拍手一拝」することが正しい参拝方法です。
伊勢神宮がパワースポットとして有名になってからは開運や恋愛成就などをお祈りする場所として紹介されていますが、本来は国家の安泰を神に祈願する場所であって、個人的な願いを託す場所ではありません。

不満を持たれる方もいるかもしれませんが、現代の私たちが平和に暮らし、自由な恋愛ができるのは、この国の先人が平和な世界をつくるために戦ったからこそあるものだということを忘れないでください。
今の私たちが暮らす当たり前のようにある平和は、先人の願いそのものです。
その幸福を享受できる時代に生まれたことを感謝する気持ちを持って参拝するのが正式な参拝方法です。

【正しい参拝方法の手順】
①姿勢を正して御神前に立ちます。
②姿勢を正したまま、腰を90度に下り2回お辞儀します。
③胸の前で両手を合わせます。右手は少しだけ下にずらしましょう。
④両手を肩幅ほど開いて2回拍手します。
⑤指先を揃えて手を合わせ、お祈りします。
⑥最後に再び90度に腰を折って1回お辞儀をします。

伊勢神宮の外宮・内宮の御正宮にお賽銭箱がない理由は?

伊勢神宮の外宮・内宮の御正宮にはお賽銭箱がありません。
どこか別のところでお賽銭を納めなければいけないのかと思われるかもしれませんが、伊勢神宮の御正宮では、昔は天皇陛下以外にお供えをすることは許されませんでした。
現在でも御正宮ではお賽銭を納めて個人的な願い事をしないようにされています。
外宮・内宮の御正宮は国家の安泰や日頃の神様のご加護を感謝する場所とされています。
個人的なお願いをしたい場合は、外宮の多賀宮でお願いをするようにしましょう。

伊勢神宮の外宮の回り方は?

それでは、伊勢神宮の回り方をご説明します。
伊勢神宮の外宮は、伊勢神宮の最寄り駅である伊勢市駅から徒歩5分のところにあります。
伊勢神宮の外宮では産業・衣食住を司る豊受大御神をお祀りしています。

伊勢神宮の外宮の回り方①

外宮の入口は2つあり、表参道と北御門があります。
①火除橋(ひよけばし)
伊勢市駅ができた現在は表参道が正面口となっているので、表参道の火除橋を渡りましょう。
火除橋は火事の際の避難経路として架けられた橋なので、そのまま火除橋と呼ばれています。

②清盛楠(きよもりぐす)
伊勢神宮の外宮の表参道にある楠(クスノキ)です。
平清盛が勅使として伊勢神宮を参詣したときに楠の枝が平清盛の冠に触れたため、枝を切らせたという逸話が残っている木です。