◆ママ友の執念にドン引き

 その翌日、ママ友の恵子さんから得意げに美容室へ足を運んだと電話があったそうです。優子さんはあまり話す気力もなかったそうですが、どうやって調べたのかと尋ねたそう。

「正直、もう相手にしたくなかったのですが、なぜ美容室がわかったのか聞いてみたんです。そしたら、私もびっくりしたんですが、私たちが三人が写ったスナップの背景で、一部ほんの少しボカシがかかっていなかった野外の電柱広告から調べたらしんです…。得意げにそう言ってました」

 ボカシが完全に施されていなかった電柱広告の会社名を解読し、ネットを使って片っ端から調べ上げたとのこと。

 まさかそこまでするとは考えてもみなかった優子さんは、ママ友恵子さんの執念じみた行動に驚くと同時に自身も猛省し、それからしばらくは投稿をお休みしたといいます。

―シリーズ「SNS絡みの思わぬトラブル」―

<文/大杉沙樹>

【大杉沙樹】

わんぱく2児の母親というお仕事と、ライターを掛け持ちするアラフォー女子。昨今の情勢でアジアに単身赴任中の夫は帰国できず。家族団欒夢見てがんばってます。