ジャニーズ事務所は、特に未成年の喫煙・飲酒に対して厳しい処分を与えることでも知られる。ジャニーズJr.を統括するジャニーズアイランドの社長に井ノ原快彦が就任して以降も、過去の“シュークリーム事件”が取り沙汰された美 少年・那須雄登は「お咎めなし」だったが、今年6月に喫煙や飲酒の画像がネット上に流出したAmBitiousの小柴陸は「契約ないし取り決めに違反する行動があったことが判明」として無期限活動休止という処分となったばかり。小柴は昨年12月に20歳になっていることから、流出した画像はそれ以前のものだったとみられる。
「すでにデビューしていましたが、過去には、2011年にHey! Say! JUMPのメンバーだった森本龍太郎の未成年喫煙疑惑が一部で報じられ、無期限活動休止の処分を受け、数カ月後に退所しています。そのため小柴にも、退所してしまうのではと不安の声が出ているようです。しかし、そもそも社長だったジャニー氏が未成年の喫煙を助長していたのだから、それで“アウト”となることに納得できないジャニーズJr.も多いでしょう。小柴の謹慎発表の際、事務所は『平素からの指導や監督方法を見直してまいります』と殊勝なことを言っていましたが、はたして実態はどうなのか。
また、2012年から2016年までジャニーズに在籍していたカウアン・オカモト氏は、人気YouTubeチャンネル『街録ch~あなたの人生、教えてください~』の取材の中で、ツアー中に朝5時まで合コンで酒を飲み、未成年飲酒がバレてクビになったジャニーズJr.がいたという話をしていましたが、その飲み会にはツアーに参加したジュニア20人中16人が参加していたそうで、しかもそのジュニアたちをバックにつける先輩たちも自分たちの部屋にジュニアを呼び出して酒を飲ませていたという話をしており、喫煙だけでなく未成年飲酒もジャニーズJr.の中では常態化していた疑いがあります。ジャニーズJr.に対する『指導』や『監督』が本当に適切に行われてきたのか疑問ですし、謹慎や退所に追い込まれたジャニーズJr.の家族がこうした“実態”を知れば、納得できないのでは」(同)
過去には当時NEWSのメンバーだった内博貴と草野博紀に相次いで未成年飲酒が発覚し、無期限の活動休止とグループ脱退となり、草野は2年後に退所。他にも未成年飲酒や未成年喫煙が取り沙汰され、謹慎や解雇となったジャニーズタレントは少なくない。無論、法令違反である以上、処分が下るのは妥当だろうが、その背景に事務所内で未成年の飲酒や喫煙の常態化があり、それが放置され続け、さらに当時の社長が喫煙を推奨するような行為までしていたのなら、ジャニーズ事務所の監督責任そのものが問われるところだろう。
藤島ジュリー景子社長は今年5月、「大前提として、私が代表に就任して以降は、エンタテインメント業界という世界が特殊であるという甘えを捨て、コンプライアンスの強化を進めて」きたとしていたが、この問題をどのように考えているのだろうか。