日本酒と料理の組み合わせで、美味しさが倍増

会場になった「パレスホテル東京」では、近ごろ注目されている日本酒と料理のペアリングが行なわれ、日本酒の世界を広げる試みを体験することができました。

▲味の起承転結が楽しめる4種類のお酒と料理をペアリング

乾杯酒と言えばシャンパンが定番ですが、そのシャンパンと同じ製法で作られたスパークリング日本酒「瓶内二次発酵酒 白麹あわ 八海山」が登場。瓶内発酵で生じた炭酸ガスがキメ細かな泡を作り出し、焼酎で使われる白麹が生み出す爽やかな酸味やフルーティーな風味、それでいて八海山らしい淡麗辛口の飲み口を楽しめます。

▲シャンパングラスに注がれる「瓶内二次発酵酒 白麹あわ 八海山」。洗練されたボトルもデザインも見どころです

スパークリング日本酒に合わせたのは、スペインの冷製トマトスープ、ガスパチョ。ただし、京都産の赤万願寺唐辛子を加え、湯引きして香ばしく焼いた鱧や、コンソメスープで煮た加茂なすなど、日本の味に寄せた、爽やかな夏の味わいです。スパークリングの「白麹あわ 八海山」に、よく合いました。

▲「赤万願寺唐辛子とフルーツトマトのガスパチョ キャヴィア 焼き鱧と加茂なす」

2番目の料理に合わせたのは、八海醸造が理想とする浩和蔵で仕込んだ「純米大吟醸 八海山 浩和蔵仕込」。甘味と辛味のバランスがよく、旨味も感じられる最高の食中酒。さらにグラスは、このお酒を味わうために仏レーマン社と共同開発したオリジナルグラス「酒マスト」。香りを閉じ込め、グラスをぐっと上げて飲むことで、華やかな味わいが広がります。

▲「純米大吟醸 八海山 浩和蔵仕込」

脂ののったカンパチで食感のいい香味野菜を巻き、胡麻のソースでコクをプラス。端麗の純米大吟醸と胡麻の香ばしさがベストマッチする組み合わせです。

▲「カンパチの香味野菜巻き 胡麻醤油 酢橘 レモンバーム」

選び抜いた2種の酒造好適米、山田錦と五百万石を45%精米。まろやかな味わいの「大吟醸 八海山」に合わせるのは、メインディッシュとも言える一口サイズの洋風コロッケ「クロメスキ」。じっくり煮込んだ牛頬肉とじゃがいものマッシュポテト「パルマンティエ」を使い、お酒の味わいとトリュフの香りが互いに引き立つバランス感が見事です。

▲「牛頬肉とパルマンティエのクロメスキ トリュフのクーリ」

欧米では、食事の締めやデザートにブランデーやラム酒などの蒸留酒をたしなむ習慣がありますが、今回は焼酎「八海山本格粕取り焼酎 宜有千萬(よろしくせんまんあるべし)」と焼きおにぎりをペアリングする演出。酒粕の風味やほのかな甘い香りの米焼酎とあわせたのは、熟成した自家製の唐墨(からすみ)。ご飯に炒った唐墨を混ぜ、上には生の唐墨、その上に通常の干した唐墨がのって、3種の唐墨が競います。酒粕との相性がいいバターの風味も格別です。

▲八海山の本格米焼酎「宜有千萬」と「三種の自家製唐墨のひとくち焼きおにぎり」

日本酒だけじゃない、八海山の多彩なラインアップ。甘酒やクラフトビール、焼酎や梅酒はもちろん、八海山が長年磨き上げた淡麗辛口の世界観をさらに深化。あなたもぜひ様々な料理に合わせ、味の世界を広げてみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 問:八海醸造株式会社>