「どちらかといえば残酷に感じましたけどね。プロダクションがタレントを謹慎させるのは、タレントを世間の批判から守る意味合いもあります。しかし井ノ原社長は、活動継続のほうが『本当の意味での自覚と責任を獲得する』としているわけで、基本的にタレントの“やらかし”については本人が矢面に立つべきで事務所は守る気はない、と突き放すかのような判断。那須も本来なら生放送の出演は避けたかったでしょうが、活動継続なので行かなければいけないし、アイドルなので笑っていないといけない。しかし平然と生放送に笑顔で出演していれば『反省の色が見えない』と世間の批判の声は止まないわけで、逃げ場がない。他のタレントたちからすれば、もはや自分の身は自分で守るしかないと震えたのでは」(芸能事務所関係者)

 一方で、井ノ原社長には今回のシュークリーム事件を強く怒れない事情があるとの意見も。

「90年代はめちゃくちゃでしたからね。まだジャニーズJr.時代の井ノ原は、元光GENJIの佐藤アツヒロのソロコンサートに長野博と共に出演した際、なんと楽屋で花火を始め、消防車が来る大騒ぎに。当時社長だったジャニー喜多川氏に楽屋で花火をやったことを長野があっさり白状したため、当然怒られたそうですが、ジャニー氏は消防隊員に対しては『うちの子たちはそんなことはしない!』と最後までかばおうとしたとか。結局、楽屋に花火の残骸が残っていたためにバレてしまった……というエピソードで、これをNHKの『ザ少年俱楽部プレミアム』で笑い話として話していましたからね。井ノ原にとって那須のシュークリーム事件なんて“かわいいもの”くらいの感覚だったのでは」(芸能ライター)

 井ノ原社長は取材陣に対し「改めてSNSや動画の扱い方について、僕らも含めて一から勉強しないといけない」と殊勝に話していたが、当時スマートフォンやSNSがなくてよかったと安堵しているのは他ならぬ井ノ原社長かもしれない。