このように、株価は一時的に下がる局面があっても、長期的に見れば上向きに進む可能性もあるので、含み損を抱えたとしても「普段より安くたくさん買える!」というスタンスでいることをおすすめします(※ただし新興国株式など銘柄に応じて見極めが大切です)。

なお、2024年から新NISAが始まります。キリがいいから売ってしまおうという人は後に後悔するかもしれません。現行の制度で積立する場合も、20年は非課税期間がありますので、余裕があれば保有しておくことをおすすめします。

■頻繁に銘柄を入れ替えるのも要注意

投資信託の値動きに一喜一憂して、積み立てる銘柄を頻繁に入れ替える行為も失敗の原因です。

たとえば、下落している銘柄の購入をストップして、上昇している銘柄へ入れ替えた場合、安く買えるチャンスを逃して他の銘柄を高値で購入することになります。

このケースでも、ドル・コスト平均法の効果が発揮できません。

つみたてNISAは長期で投資をして、ドル・コスト平均法によって値動きのリスクを軽減することに大きな意味があります。

短期的な値動きに一喜一憂せず、長い目で投資を行いましょう。

■長期コツコツが大事!

つみたてNISAの投資は、個別株投資に比べたら値動きも少なく、すぐに結果が出るものではありません。しかし、長期で運用すると、複利効果もあり、利益を得られる可能性が高くなります。

2023年で現行NISA制度が終わるので、これを機にやめてしまおうと考えている人もいるかもしれませんが、現行のつみたてNISAで購入したぶんも20年は非課税で運用できます。

余裕があれば、現行のつみたてNISAで運用しているぶんもすぐには売却せずに、保有し続けることをおすすめします。

そして、現時点で運用できていない人も新NISAを待たず、現行のつみたてNISAで運用を始めるのをおすすめします。

文・fuelle編集部