立場が弱い人への負担が増えているというのは、それ自体がパワハラであり、それを避けるような努力があっても良かったと思いますよ」
これまでも数々の物議を醸す検証企画を繰り出していた『水曜日のダウンタウン』。今回もまた賛否両論となっているが、その時点で“成功”だという意見もある。
「番組スタッフがこの企画について“炎上”を想像しなかったはずはない。つまり、批判的な声が出てくることも織り込み済みでGOサインが出ているわけで、賛否両論になったということは、“水ダウらしい企画”だったということ。制作サイドはほくそ笑んでいるでしょうね。
ただ、今回は、ネットの意見を見ていると、“笑えなかった”という声が多いのが気になります。この企画がパワハラだったかどうかではなく、“ペナルティーとして丸刈りにする”という設定に嫌悪感を抱いている人も少なくない。そういう意味では、もうちょっと企画を練り込むべきだったのかもしれない」(構成作家)
視聴者がより刺激的な映像を求めるのは仕方ないこと。しかし、制作の過程で誰かが搾取されることもあってはならない。今回の『水曜日のダウンタウン』の検証には、そういったメッセージも込められているはずだが、果たしてこのアウトプットは“正解”だったのだろうか。