あくまでも“過剰なパラハラ現場を再現する”企画であり、丸刈りも合意の上であることは確かだ。しかし、そのうえでこの企画自体がパワハラの構図になっているとの指摘もある。
「無名の芸人やエキストラがどうしても丸刈りにしなければならない事情があり、そこに便乗する形ならまだしも、“水ダウに出られるなら丸刈りにしても良い”ということで出演していたのであれば、問題なしとはいい難いでしょう。強い立場の番組サイドが弱い立場の芸人やエキストラの足元を見て、丸刈りを強要していると言われても仕方がない」(メディア関係者)
今回の検証企画では、ADが実際に丸刈りにすることで、異常な状況を作り出し、ターゲットのリアクションを引き出しており、“本当に丸刈りにする”ことが企画の肝。ある制作会社スタッフはこう話す。
「実際に丸刈りにしたほうが、衝撃的な映像が撮れるというのはその通り。でも、特殊メイクでまかなうこともできたと思います。予算をかけて精巧な特殊メイクを施せば、ターゲットはちゃんと騙せたし、面白い映像にもなったはず。しかし、今回の水ダウでは、ただただ若手芸人やエキストラに“丸刈りにする”という精神的コストを負わせた形になっている。
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