日本大学の薬物騒動が一向に終わらない。アメフト部の部員が薬物所持で逮捕されたのは8月5日のこと。日大アメフト部は2018年、大きな物議をかもした「悪質タックル事件」という前科があるだけに、不祥事が耳目を集めるのは理解できるが、部員の逮捕から2週間近く経っても、ニュース番組やワイドショーで不祥事が話題になり続ける状況は異例だ。

「5年前のタックル事件の時も同様でしたが、端的に言えば日大の対応が悪すぎます。こんな騒動は、きちんと謝罪してしかるべき処分を下せばすぐに収束するのに、隠蔽工作まがいのことをしたり責任転嫁をしたりと、悪手の連発。組織内の意思疎通が図れていないことが分かり、コンプライアンスへの認識の甘さも露呈して、時が経てば経つほど批判のトーンは強まっています。