「愛情は給与で示している」と言い放った夫
子どもが8歳のとき、チホさんは学生時代の同期に再会、一度だけ関係をもってしまう。まだ自分は女として見てもらえることがわかり、うれしかった。一方で、「結婚しているからといって、女として扱ってくれない夫と一緒にいなければいけないのだろうか」と考え始めた。もちろん収入的にはふたりで仕事をしたほうが余裕がある。だが、このまま一生、夫とセックスしないで過ごすのか、自分の性欲を封じ込めたまま暮らすのかと考えるとめまいがしたという。 「性欲を外で満たして、家庭は維持する方法もありましたが、正直言って、私はもう夫を愛せないとわかってしまった。だから離婚を切り出しました」 最初は絶対に離婚はしないと言っていた夫だが、チホさんは「だったら愛情を行動で示してよ」と詰め寄った。「愛情は給与で示している」と言い放った夫に「価値観が違う」と吹っ切れたそうだ。 「夫婦ふたりともセックスしなくていいよねとコンセンサス(合意)がとれていれば問題はないと思うんです。でも一方がしたくて、一方がしないのなら、きちんと話し合わないと生活にひずみがきます。レスになりかけたとき、私もやはりオープンには働きかけができなかった」
【こちらの記事も読まれています】