貯金 vs つみたてNISA、資産総額の差はどれくらい?

では、シミュレーションした20年後の運用結果を今一度まとめてみましょう。すべて投資元本は240万円です。

20年後
普通預金0.001% 240万122円(200万97円)
積立預金0.02% 240万4,720円(240万3,761円)
積立預金0.08% 241万9,244円(241万5,334円)
つみたてNISA3.0% 328万3,020円
つみたてNISA5.0% 411万337円
つみたてNISA7.0% 520万9,267円

つみたてNISAで運用したほうが20年後、大きく増えていることがわかります。さらにつみたてNISAは運用益に税金がかからない点がポイントです。貯金による利息収入は、20.315%の税金が源泉徴収されます。

ただし、つみたてNISAは運用次第では元本割れする可能性があるため注意が必要です。

新しいNISAで利回り3%で40年運用したら約917万に⁉

2024年以降、NISAは「新しいNISA」と名称を変え、仕組みが大きく変わります。それにともない、つみたてNISAは「つみたて投資枠」となり、年間投資枠が120万円と従来の3倍に、非課税期間は20年間から無期限になります。

仮につみたて投資枠を使って利回り3.0%の商品で毎月1万円積み立て、40年間運用すると、元本480万円に対して約917万円に増加します。

もし投資のリスクが怖いという人は、リターンも大きくないけれど低リスクの商品で少額長期投資をして、コツコツ増やすことを検討してみてはいかがでしょうか?

※本記事は専門家の視点で執筆したものであり投資を目的としたものではありません。投資の最終決定はご自身の責任と判断で行ってください。

文・金子賢司(ファイナンシャル・プランナー)
立教大学法学部卒業後、東証一部上場企業に入社。その後、保険業界に転身し、FPとして活動を開始。個人・法人のお金に関する相談を受けながら、北海道のテレビ番組のコメンテーターとしても活躍中。