貯金1000万への近道！月イチ「夫婦マネー会議」

「我が家はどうすればもっと貯金できるようになるのか……」とお悩みの方におすすめなのが、夫婦でしっかりとお金について話し合う時間を設定することです。そのメリットや具体的な方法についてご紹介します。

お金の話、夫婦でしていますか？

家族のお金をどう管理しているかは、その家庭ごとに違います。夫婦どちらかが主に家計管理を担当してお小遣い制にしている家庭もあれば、独身時代のように完全に別財布でお互いの収入も支出も関与していないという家庭もあります。

「これが正解」というルールはないのですが、ただ1つ言えることは「節約や貯金は、1人で頑張るより、2人で協力して進める方が効率的」ということです。

お小遣い制の場合、どちらか一方が一生懸命頑張っていても、相手にその頑張りがうまく伝わっていなくて、お互いに不満を抱えてしまっているケースがあります。別財布だと、「相手が頑張ってくれているし、共働きだから何とかなるだろう」と油断して、全然貯められていないことに後から気付いて焦ることも。

貯金していきたいと思ったら、お金の話を避けずに、夫婦でじっくりと話し合って協力していくことが大切です。

「夫婦で協力する」といっても、何から手をつけていいのかわからないという方もいるでしょう。今までお金の話をしてこなかった方や、どちらかが節約に消極的な場合は、特に難しく感じるかもしれません。

そんなときはまず、「夫婦マネー会議」の時間を取ることから始めてみてはいかがでしょうか。お金について話し合う家族会議、のようなイメージです。夫婦だけでなく子どもも巻き込むのもいいですね。

マネー会議では、家計の現状やこれからの貯金計画について、情報を共有したり、希望を出し合ったり、一緒に考えて話し合います。これをしっかり行っておくと、今後目指す方向と目指し方がお互いはっきりわかるようになるので、不満や無関心という状態から脱せ、前向きに協力体制を築けるようになります。

1回じっくり話し合って終わり、にしないのもポイントです。おすすめは「毎月1日の19時から」など日時を具体的に決めて、毎月1回実施することです。

マネー会議といっても堅苦しく考えなくても大丈夫です。初めて会議するときは、雑談しながら、来年はどこに旅行に行きたいかとか、いつごろまでにどんな家に住みたいとか、子どもの将来についてなど今後の叶えたい希望について一緒に考えてみましょう。

希望を実現するためには、お金が必要です。家族の夢を叶えるために、いつまでにいくら必要なのか、それは今から毎月いくらずつ貯めれば間に合いそうなのか、時期や金額をできる限り具体的に考えて、貯金目標を立てます。

目標を立てたら、次はそれを達成する方法について話し合います。お互いの収入・貯金・お金の使い道をオープンにして、どんな努力をどれくらいすればクリアできそうかを考えましょう。

このような初回の会議内容をもとに、毎月の会議では、次のような点を話し合います。

家族の夢の実現のために、家族で立てた目標に向かって、家族みんなで頑張る、これをゲームのように楽しめるのが理想的で、その状態まで行けば自然とお金は貯められるようになります。

「節約ができない」「貯金がはかどらない」と1人で延々と悩むより、家族で協力した方がスムーズに問題を解決できるでしょう。

最初は貯金額や支出額などすべてをさらすのは恥ずかしく感じてしまうかもしれませんが、じきに慣れます。家族は一心同体のようなもので、家計は1つ。誰かに任せきりではなく、どうしたらもっとよくなるか、皆で考える時間を持ってみてはいかがでしょうか。

自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強！銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。