大河以外にも問題は山積だが……。

 嵐・松本潤主演のNHK大河ドラマ『どうする家康』が“歴代ワースト級”の低迷を見せている。8月6日に放送された第30回は平均世帯視聴率9.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。同作の世帯視聴率2ケタ割れはこれで2度目だが、前回は、裏で世帯43.2%を記録した『2023ワールドベースボールクラシック』の日本対オーストラリア戦中継があった影響が大きかったが、今回ばかりは言い訳もできない。

「ジャニーズの松本潤が主演の家康を演じるということで、もともと往年の大河ファンからのウケは悪かったが、木村拓哉が織田信長を演じた映画『レジェンド&バタフライ』でも史実とかけ離れた設定・展開を用意した古沢良太氏の脚本が独創的すぎたうえ、大河ドラマのスケールには似つかわしくないCGや演出のチープさも不評で、3月には世帯11%台に突入するなど脱落者が続出。加えて、7月から有村架純や岡田准一、北川景子といった華やかなキャストが続々と退場し、当面の敵はムロツヨシ演じる秀吉ということで、絵が地味。松本の演技についても、“気弱なプリンス”の時代はともかく、狸親父へと変貌しつつある中年期の今は風格が足りないと指摘されることも多い」(テレビ誌ライター)