野菜ソムリエが解説!夏野菜オクラの魅力

オクラは別名アメリカネリ、オカレンコン、ナットウなどと呼ばれ、納豆のような独特のぬめりと、トロロに似た独特の風味が人気の野菜です。ヘルシー志向や食生活の多様化からオクラが再注目され、近年生産量が増加しています。

オクラは、βカロテン、カルシウム、食物繊維が豊富な緑黄色野菜。βカロテンには、日焼けによる炎症を抑える働きがあり、カリウムにはナトリウムを体外に排出する働きがあります。今時期は、汗で失われがちなカリウムを補えるのも嬉しいですね。

特徴的なのはやっぱり独特な粘り。粘り気の元になっているのは、主としてペクチン、ガラクタン、アラバンなどの混合物です。これらは水溶性食物繊維の一つで、整腸作用や血液中のコレステロール値を下げる働きがあります。また、ペクチンには、血糖値の急上昇を抑える効果もあります。

オクラは年中で回っているお野菜ですが、旬は7月から9月のまさに夏の代表野菜。開花後5~6日の若い莢果実がもっとも美味しく、あまり大きなものは、中の種が堅いことがあるので中ぐらいのものが良いです。緑が濃く、切り口やヘタに黒ずみがなくキレイなもの、角がはっきりしているものが良質ですので、選ぶ時の参考にして下さいね。