前回の2019年は、4期にわたって県知事を続けた上田清司氏が退任して立候補者がすべて新人となり、大野元裕氏が青島健太氏を僅差で破る激戦でしたが、それでも投票率は32.31%止まり。現職が勝ったその前の2回は、2015年が26.63%、2011年が24.89%と、目を覆うような低投票率でした。2015年の数字は全国の過去の知事選でワースト3位、2011年はワースト記録です」(週刊誌記者)
埼玉県民に言わせれば、“知事選ごときで地元愛を語られても……”といった気分かもしれないが、2020年にブランド総合研究所が実施した「都道府県『愛着度』ランキング」でも埼玉県は最下位。伸び悩みの一因は、特殊な立地にあるようだ。
「埼玉県民は都内に通勤通学する人の割合が高く、埼玉県の昼夜間人口比率(夜間人口を100とした場合の昼間人口の数値)は全国最下位。東京に通う人数は神奈川県がトップですが、人口比では埼玉県がトップです。
“埼玉都民”は減少傾向ですが、それでも毎日100万人近くが都内に通っており、そういった人たちはどうしても郷土意識は低め。前回の県知事選でも、東京に近い県南の自治体は、投票率がのきなみ県平均を下回っています」(フリーのジャーナリスト)
【こちらの記事も読まれています】