鳩づくしの「鳩居党」
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京都、東京、神奈川には書画用品・香の専門店「鳩居堂」という老舗があります。
「鳩居堂」創業者の家紋は源頼朝に賜った「向かい鳩」。
「店はお客様のもの」という謙遜の意味で、1663年(寛文3年)に儒学者の「室鳩巣」が詩経にちなんで名付けたそうです。
まさに鳩づくしです!
最後はこの漢字!「野箆坊」
「野箆坊」を何と読みますか?
オカルト好きな人は読めるかもしれません。
落語の演目としてもおなじみです!
「野箆坊」の読み方のヒントは?
1.「野箆坊」をひらがなにすると「〇っ〇〇〇う」になります。
2.驚かせるけれど、何か悪さをするわけではありません。
3.振り向いて…「こんな顔かえ?」
正解は…
正解は「のっぺらぼう」でした!
「野箆坊」とは、目・鼻・口が無い日本の代表的な妖怪です。
別名は「ずんべら坊」「むじな」「ぬっぺらぼう」など。
顔が無いので人をびっくりさせますが、直接的な攻撃はしてきません。
小泉八雲の『貉(むじな)』という怪談が有名ですが、古くは『源氏物語』にも「野箆坊」の原型のような「目と鼻の無い女鬼」が登場しています。
昔の言い伝えでは、太い毛が生えていたり、目鼻は無いけれど口だけはあったりしたようです。
「のっぺらぼう」妖怪以外の意味は?
漢字の「野箆坊」は妖怪ですが、ひらがなの「のっぺらぼう」は以下の意味もあります。
・一面に平らで凹凸の無いさま
・何の変化も無い、何の反応も無い、模様も飾りもない
・間の抜けている人や愚かでうっかりしていること
『のっぺらぼうに講義を聴いて、のっぺらぼうに卒業し去る公等日本の大学生』夏目漱石「三四郎」より引用