日々の仕事で疲れてくると、早く眠りたくて布団に直行してしまう人が多いはず。しかし、ぐっすり眠って疲労回復するためには、一日頑張った「背中」を労わってあげた方が良いのです。今回は背中が大切な理由と、コリ解消のコツを紹介します。

■カラダの筋肉は繋がっている!

揉んでもらって解決!ではないのです

「肩」「腰」など身体の関節・筋肉は独立した存在ではなくそれぞれが繋がっていて、支え合っています。例えば「首がコってるなぁ」と感じる方も症状を辿れば肩や背中の筋肉まで繋がっているため全体的に凝る=血流が悪化しているからだったりするですが、そこに意識が行かずコっている部分だけをなんとか解そうとしがちです。

そして、膝が痛いと感じる人は、痛くない歩き方を無意識にしてしまうために身体全体のバランスが崩れて膝以外の個所まで痛めてしまうなんて事も。痛みなどの問題を抱える一カ所だけでなく広い部位で改善を図る考え方が必要なのです。

■肩こり、腰痛と来たら背中は…?

テレビCMなどでも「肩こり・腰痛」まではセットで耳にする機会が多いのに、なぜかその中間地点である「背中」を気にする人は多くありません。前述の通り、首・肩と背中、腰と背中はそれぞれが僧帽筋や広背筋といった広い筋肉で繋がっており「痛い個所」に湿布を貼ったりマッサージするだけでなく、むしろ背中のコリをほぐす事で全体を緩和する事が出来るはずなのです。

但し、首・肩は自分で叩いたり揉んだりできるのに比べて背中は手が届かず放置しがち。背中に無理やり湿布を貼ろうとして、逆に手がツったりした経験がある方も多いのではないでしょうか?痛くなってからの対処療法ではなく、痛くならないようにするために日頃のメンテナンスを次に紹介します。

■自宅でメンテ「猫の伸びのポーズ」

これがホントに気持ちが良い…

筆者が毎晩行っているヨガのポージングの一種。
四つん這いになって両手を前に突き出し地面を押さえます。息を吐きながらゆっくりと背中全体を伸びるように、お尻を後ろに下げます。

猫が伸びをしている様子を再現したポーズで、背中がしっかりと反っている実感があればOK。但し力任せに、急に伸ばすと背中が攣ってしまうので、お風呂上りなど身体が温まっている時にゆっくり・息を吐きながら行うと良いでしょう。

背中を伸ばすこと自体は立ったままでも出来るため、壁に手を着いて背中を反ったり椅子の背もたれに手を掛けて伸ばす事も出来ます。オフィスや自宅で仕事の合間に。エレベーターで移動中、周りに人が居なかったら…などチャンスを活かして習慣化しましょう