一方、民放のバラエティ番組制作関係者は、番組構成上の不安点についてこう語る。
「これまでレギュラー2人+ゲストという形式だったのに、今回はレギュラー3人にしたのはどうなのか。過去の放送ではゲストが旅のアクセントになり、足を引っ張る人もいれば、ゲストに助けられてゴール出来た回もあり、番組に変化を生んでいました。新レギュラーの3人は、ゲストに振り回されることがないので、やりやすいかもしれませんが、視聴者はマンネリ感を覚えるかもしれません。
3人のキャラがバス旅向きかどうかも未知数です。これまでのシリーズでは、とにかくマジメな太川、疑り深い蛭子、図々しさのある羽田、ねちっこい田中と、各々が濃いキャラの持ち主で、それが旅の推進力になっていました。バス旅は、ウザがられても質問をぶつけまくるのが、ゴールに辿り着く秘訣なのです。
その点、新レギュラーの3人はいずれも“良い人”ばかりで、一般人にグイグイと質問をぶつけられなそうなタイプ。嫌そうな顔をされても街行く人に道を聞けるか、そしてその役は誰が担うのか、そこが中途半端になるとズルズルと勝率が下がり、あっという間に“クビ”の話が出てきてしまうことにもなりかねません」(民放バラエティ番組制作関係者)
厳しいコース設定になった時、勝負に徹することができるのか──。第1弾では和気あいあいと旅を進めた3人だが、回を追うにつれて殺伐としてくるのかもしれない。