そして番組中とにかくサツマカワさんのテンションが高い。リスナーからメールで「こんにちは」ときたら120%の「こんにちは」で返すし、各コーナーのタイトルコールをするたびにお笑いライブばりに拍手をして盛り上げる。さらに番組中になんの脈絡もなく意味のないワードをタイトルコールっぽく声を張り上げ、それによって次の回にリスナーからそのコーナーのメールが勝手に届くといった具合だ、募集してないのに。
番組開始当初、サツマカワさんの要望もあり、僕は話し相手として「ラジオってこうやるんですよ」といちいち注意していたのだが、今となってはサツマカワさんの常識外れのラジオっぷりを「これはこれでアリ」「こっちのほうが面白いんじゃないか」と思い始めている。「ステッカー差し上げます」と、ステッカーなんかないのに言われ、「差し上げるって言ったからには作るしかないですね」と詰められたときにはブチ切れそうになったが、基本的には面白おかしく仲良くやっている。
と、こうやって書くと「ラジオを知らない」ということをフリにめちゃくちゃやっているだけに思われるが、実はそんなこともない。地方遠征に行けばそのエピソードトークもしっかりするし、そのトークでボケない時間が長いと思えば脱線してボケまくる。さらにまるで落語のように変幻自在にいろいろな人物が登場してサツマカワさん本人と会話をするなどなど、ラジオ一人喋りの上級者テクニックも繰り出しているのだ。
これが偶然の産物ならばサツマカワさんは本当に「ラジオの天才」だと思うし、察しのいいラジオ好きは勘づいているかもしれないが、サツマカワさんの一人喋りは、言わずと知れた「ラジオの帝王」伊集院光さんを彷彿とさせる。
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