サツマカワさんは芸歴11年目のピン芸人で、『R-1グランプリ』2022・2023の2年連続ファイナリスト、さらにストイックお笑い番組『千原ジュニアの座王』(関西テレビ)で4回優勝するなど実力は折り紙つきだ。そんなサツマカワさんがお笑いラジオアプリ「GERA」でスタートさせた冠ラジオ番組が話題を呼んでいる。
サツマカワさんは僕の中で「怪奇」や『座王』のイメージで「ギャグ芸人」「大喜利芸人」という印象が強く「一人喋り」の印象がほとんどなかった。ついでにいうとサツマカワさんのネタに「エピソードトーク途中まで」という、その名の通りエピソードトークをするけど途中で急に終了するというものがあるのも一因だと思う。それに終始ふざけていて、あまり素のおしゃべりを聴いたことがなかったし、それはランジャタイ国崎さんのように「ちゃんとすることに拒絶反応を示す人」「本番中はふざけることしかできない人」だと思っていた。
しかし、このラジオでのサツマカワさんの一人喋りがめちゃくちゃ面白いのだ。「怪奇」や『座王』で見せる瞬発力や大喜利力を存分に発揮しつつ、ピン芸で培ってきた演技力を駆使してフリートークを展開したりリスナーをイジったりしている。僕はこの番組にプロデューサー兼話し相手として関わっているのだが、サツマカワさんのパワフルで斬新な喋り口に終始圧倒されている。
サツマカワさんのラジオは、サツマカワさん自身がこれまでまったくラジオを聴いて来なかったというのがとんでもなくプラスに作用していて、あらゆることが常識外れで面白い。番組タイトルからして『サツマカワRPGの今後いろんなお仕事をやっていく上でトークもできた方がいいと思ったのでラジオも頑張っていこうと思ったので始めることにしたラジオ』と長すぎるし、これ自体もコロコロと変わる。番組タイトルの長さはラジオを聴いてる聴いてない以前に適切な長さがわかりそうなものだが。