『ハリー・ポッター』作中のクィディッチでは、魔法使いたちが箒にまたがり空を飛びながらプレーするが、クアッドボールでは選手たちがアクリル製のスティックにまたがりながら、フットサル・コート3面分のフィールドを走り回り、バレーボールをパスし合い相手の陣地に攻め入り、ゴールを狙う。

 またディフェンスでは、ブラッジャーと呼ばれる別のボール(ドッジボール)を当てることで相手を妨害し、得点を阻止する。

 各チーム7人制、20分間で行われる本競技では、男女混合でプレーすることがルールとして定められていることも大きな特徴だ。原作同様、激しいタックルも見どころのひとつで、プレーヤーたちはスピード、パワー、そしてとっさの判断力を含めた頭脳も要求される。

 日本では、日本クアッドボール協会の理事を務める水越陸太さんを中心とするメンバーが、その普及に尽力してきた。