その年は『女子力全開』と題し、メインパーソナリティーに女性芸人を集めましたが、視聴率は前年から5%近くダウン。翌年はSMAPを起用して盛り返しましたが、その後、数字は右肩下がりとなり、2019年の放送の平均視聴率は5.8%と、全盛期から比べると見る影もなくなりました」(テレビ情報誌記者)

 視聴率が下がった時期はテレビ業界全体が落ち込んだ時期と重なっており、女性芸人に凋落の責任を負わせるのは酷だが、その試みが失敗だったことに疑いの余地はない。今年度は『千鳥の鬼レンチャン』を軸に、『逃走中』『芸能人が本気で考えた!ドッキリ』『100kmサバイバルマラソン』などが予定されているが、現場はお祭りムードではないという。

「メインMCの3組はいずれもまさに今が旬の超売れっ子ですが、決して老若男女に好かれるタイプではありません。ファミリーで見るにはアクが強すぎますし、3組とも“コテコテの関西”なので、それに拒否感を覚える層は確実に存在する。メイン企画の『鬼レンチャン』も普段の視聴率は5%程度で、看板となるバラエティ番組がない悲惨な現状が露わになっています。

 またライバルも強豪揃いです。毎回、瞬間最高視聴率を記録するのはグランドフィナーレの時間帯ですが、裏番組は視聴率ランキング上位常連の『行列のできる相談所』(日本テレビ系)、超豪華キャストが話題のドラマ『VIVANT』(TBS系)、久々の日本開催となる『世界水泳』(テレビ朝日系)、『NHKスペシャル』屈指の人気特集『ディープオーシャン』と、いずれも超強力。『27時間テレビ』が時間帯4位か5位になっても不思議ではありません」(民放バラエティ番組制作関係者)