お気に入り登録者数では70.6万(22日0時時点、以下同)で前週比+25.2万と始まったばかりにしてはやや伸び悩んでいるが、TVer再生数ランキング総合部門の推移を見ると、トップ3滞在期間が3日、トップ5滞在期間が4日(最高順位は1位)もあり、最低順位12位と粘り強さもあるなど安定して支持されている印象。ミステリー作品だけに繰り返し視聴する人が多いのだろう。世帯視聴率でも初回10.5%(第2話は9.4%)と、『VIVANT』『刑事7人』に次ぐ数字で、世帯視聴率に強いテレ朝ドラマらしいが、テレ朝ドラマといえば配信に弱く、その意味では『ハヤブサ消防団』は昨夏の『六本木クラス』のように視聴率・配信ともに好調な理想的なドラマになりそうだ。
月9『真夏のシンデレラ』はTVerお気に入り登録者数が83.9万まで伸びて現状今期トップとなっているだけに、配信人気は強い。TVer再生数ランキング総合部門では常にトップ10内をキープしていたが、『ハヤブサ消防団』との違いは、『真夏のシンデレラ』はトップ3滞在期間が2日もなく、トップ5滞在期間も3日程度だったこと。いずれにせよ、第2話で世帯5.4%まで落ち込んだものの、配信で支持されるという形になりそうだ。一定の世代にはベタすぎる(そして古臭い)エピソードや演出が頻繁に登場するが、10代には新鮮なようで、ある年代からはネタドラマとしてツッコまれ続け、若い層からは(彼らにとっては珍しい?)海辺の町を舞台にしたキラキララブストーリーとして楽しまれているのかもしれない。
今週3位となったのは目黒蓮×佐野勇斗のTBS系金曜ドラマ『トリリオンゲーム』。こちらはTVer再生数ランキング総合部門で1位を取るなど勢いはあったが、お気に入り登録者数は71.4万と、やや動きが鈍い。演出の問題か脚本の問題か、初回は時系列があっちこっちいったり、テンポよく進めようとして説明が不足気味だったりと、原作マンガを知らない層はついていくのが難しい印象を受けた。目黒の演技も、頑張って陽キャを演じている感じを受けてしまったが、ここからなじんでいくかも分かれ道となりそう。
今週4位は、赤楚衛二主演の日本テレビ系水曜ドラマ『こっち向いてよ向井くん』。こちらもお気に入り登録者数の伸びが鈍く、前週比+13.3万で57.0万となっている。恋愛を扱ってはいるが、どちらかというと勘違いしてしまう向井くん(赤楚衛二)の「答え合わせ」を楽しむアンジャッシュ的すれちがいコメディで、やや人を選ぶところがあるのかもしれない。水曜ドラマ対決では、同じ時間帯の杉野遥亮主演フジテレビ系水曜ドラマ『ばらかもん』があるが、こちらは『向井くん』にお気に入り登録者数で10万近く差をつけられており(47.1万)、TVer再生数ランキング総合部門の最高順位4位と動きが鈍く、本人気ランキングで今週11位となっている。