共産党の小池書記局長は「ノートごと投稿を削除」

 NHKニュースの公式アカウントが投稿した記事リンクにも容赦なくノートが付けられ、表示は1,500万回を突破。記事を掲載するサイトでも「アクセスランキング」の1位になっている。

 この記事は「マイナンバーカード 本人希望で廃止 4割近くが自主返納」と題するもの。ノートによると「本ツイートに含まれる記事のタイトルの「4割」の母数は「総返納件数(247件)」ですが、明記されておらず「総発行件数」と誤認する恐れがあるので注意が必要です」とのことだ。

 多くのユーザーが「見出し詐欺」などと同調しているが、ノートがつかなければここまで注目はされなかっただろう。

 なお、ツイートから2日経った現在でも、NHKは反応を示していない。ここまで大きな話題になったのであれば、自らの釈明を記事の末尾に入れてもよかったのではないだろうか?

 一方で、ノートの指摘に反応を示す人もいる。日本共産党の小池晃書記局長は、保険証によるなりすまし被害が発生しているとする河野太郎大臣の発言を批判する報道を引き、「確かに聞いたことありませんね」と投稿。

 しかし、小池氏の選挙応援演説を行った人物が会長を務めていた団体が、偽造保険証を使った野球場の施設利用登録証詐取の疑いで逮捕者を出した過去がある旨のノートがつくと、小池氏は断りなく自らの投稿を削除してしまった。

 リプライやリツイートであれば元ツイートが削除されても指摘が残るが、コミュニティノートは元ツイートごと削除されてしまい、投稿の証拠が消えてしまう。

 もっとも、即座にスクリーンショットを撮って証拠を残して再投稿する人もおり、逆に「消すと増える」状況になっていると言えなくもない。

 また、鳩山友紀夫(由紀夫)元首相は、投稿のソースが「偽情報である」とノートで指摘を受け、「事実を確認できずお詫びして撤回する」と謝罪。しかしその投稿で付け加えた情報にも再び誤りとのツッコミが相次ぎ、「追加の情報が必要である」という新たなノートもつけられている。