◆人の心をつかむ話術

 最初に、結構長い時間頭を下げて、「まず初めに私の妻・広末涼子が多くの方にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。そして相手方のご家族、ご親戚、関係者の皆様にご迷惑をおかけして、大変申し訳ありませんでした」と謝罪。

 続いて、「妻・広末涼子が育児放棄したことは一度もありません。私にとっても良き妻ですし、何よりも子どもたちにとって最高の母であり、家族や親戚の中でも最も頑張るすてきな女性です」と、広末涼子をほめ、不倫された側なのに妻を立てることで好感度アップ。

 朴訥(ぼくとつ)な話し方で、今までの人生の紆余曲折(うよきょくせつ)、社会貢献について語り、同情や共感を高めます。

 滔々(とうとう)と話しながら「えっと、早くしゃべろですよね、すいません」「先月じゃなかった今月です」などと自分ツッコミも入れていました。これもまた人の心をつかむ話術ですが、不倫された会見にしてはどこか余裕が漂っています。

 おそらく、過去浮気があっても夫のところに戻ってきた経験から「妻はまた自分のもとに帰ってくる」「自分しか広末涼子を支えられる男性はいない」といった自信があったのかもしれません。