こうした報道を受けて、デヴィ夫人は18日に持論をツイート。「日本の、一芸能事務所の問題を国際機関が調査に来るというこの事態、全く腑に落ちない」などと切り出し、続けて「私はジャニー氏をよく知っている。事務所の子を我が子のように愛しく大切に可愛がり、ワゴンに沢山のお弁当を載せて自ら各楽屋に配っていた。ジャン・コクトーがジャン・マレーを愛したように、そのような特別な世界、関係性というものはある」とつづり、ジャニー氏の行為を、詩人ジャン・コクトーが年の離れた俳優を長年の愛人にしていたことになぞらえた。
さらに、デヴィ夫人は「ジャニー氏は半世紀に渡って日本の芸能界を牽引し、スターを育て、その非凡な才覚で何億何千万という人々を楽しませ、夢中にさせてきた。昨今の流れは偉大なジャニー氏の慰霊に対する冒涜、日本の恥である」「既に日本中が知っている事をわざわざ世界に知らしめる必要があろうか」と主張。「ジャニー氏が亡くなってから、我も我もと被害を訴える人が出てきた。死人に鞭打ちではないか。本当に嫌な思いをしたのなら、その時なぜすぐに訴えない。代わってジュリー氏が謝罪も済ませているのに、これ以上何を望むのか」と記し、被害を訴えている男性たちを批判するかのような姿勢を見せた。
矛先は“ジャニーズの長男”こと東山紀之にも向けられた。デヴィ夫人は「東山紀之氏は被害を訴えた元jr.たちの発言を『勇気ある告白』と表現し、『ジャニーズ』という名前の廃止についても言及した。その才能を見出し、育て、スターにしてくれたジャニー氏に対して、恩を仇で返すとはこのことではないか。非礼極まる」とし、東山が『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)で性加害問題に触れた際のコメントを非難。最後に、「被害を訴えている人々は国連まで巻き込んで、日本国の日本人として、そんな権利がどこに与えられていると思っているのか。あまりにも嘆かわしく、恥ずかしい」と締め括っており、ジャニー氏の性加害問題を大きく取り上げるのは「恥ずべきこと」と思っているようだ。
これに対して、ネット上では「恩があるからといって性加害が許されるわけじゃない」「嫌ならその時に言えって、言ってもメディアや社会が黙殺してきたわけでしょ」「二次加害の見本のような発言」「ジャニー氏の才能や人柄と性加害はまったく別問題なことを分かってないのでは」といった批判的な意見が殺到。デヴィ夫人に賛同する声もあるにはあるが、かなり少なく、炎上状態になっている。