『ツギクル芸人グランプリ2023』
【ツンツクツン万博】
芸歴3年目の超若手コンビ。今年『第2回ザ・葡萄王~笑いを収穫せよ~グレープカンパニーNo.1決定戦』で優勝、さらに先日行われた芸歴5年目以下の芸人による賞レース『UNDER5 AWARD』の準決勝に進出、そしてツギクル決勝進出と勢いに乗るコンビ。
僕は「UNDER5」準決勝で披露していた「ピッツァマン」で一目惚れして、そこからラジオを聞き漁ったりしていたのだが、「ピッツァマン」を温存して1本目に披露したネタも若さあふれる斬新なネタで面白かった。そして満を持してファイナルで披露された「ピッツァマン」も最高だった。「ピッツァマン」は少しブームになりつつあるのでぜひご注目を。

「ピッツァマン」ツンツクツン万博

【群青団地】
こちらも芸歴3年目のコンビ。2人が一言も発さず、オンラインゲームの「アバター」を演じ、そのアバターを操作しているプレイヤーの声が「天の声」として聞こえてくるという設定のコント。僕はオンラインゲームという文化をほぼ通ってないため、どうやっても一生思いつかない設定だと思った。
知らない人でも理解できる「オンラインゲームあるある」も取り入れつつ、コントとしてもしっかり展開していってとにかく新しかった。新しくて面白いネタはワクワクが止まらない。MCをしていた爆笑問題の太田さんが「ファイナルにいくと思った」と後日ラジオで話していたのも印象的だった。

【ひつじねいり】
飄々とボケていく細田さんと、コテコテ関西弁ツッコミの松村さんというコントラスト抜群のコンビ。もちろん関東のライブシーンでその実力を知らない人はいないが、賞レース決勝には初見参。審査員の1人が細田さんに対してネガティブなコメントをしたときに細田さん本人が「あんた何もわかってない!」と噛みついたのはスカッとした。内なる青い炎を燃やすタイプ大好き。ファイナルステージの投票で、テレビ朝日の舟橋さんとフジテレビの日置さんという「大学お笑い出身テレビマン」だけが彼らに投票していたのも面白かった。

【ナイチンゲールダンス】
 文句なしの優勝! めちゃくちゃ面白かった。ファーストラウンド大トリから勝ち上がってファイナル1番手という、『M-1』のウエストランドと同じ軌跡での完勝。ポップなのにボケの一発一発がしっかりおもしろいという「強い」正統派漫才なので、賞レースで評価されないわけがない。僕が個人的に大好きななかるてぃんさんの歌声も聞けてとってもハッピーだった。
ネタとは直接関係ないけど、なかるてぃんさんの歌う「ロマンスの神様」は本当に勇気をもらえるのでぜひ聴いてもらいたい。

【原曲キーチャレンジ】ロマンスの神様をなかるてぃんが歌った【広瀬香美】