◆登場人物多すぎ問題。覚えられずにてんやわんや

 とにかく1話目から登場人物の多さに驚いた。本作は、蒼井夏海(森七菜)、水島健人(間宮祥太朗)、牧野匠(神尾楓珠)の三角関係を軸にしてストーリーが進行していく。

 ただ、恋愛関係に発展するのはこの3人に限らない。夏海の友人の滝川愛梨(吉川愛)・小椋理沙(仁村紗和)、健人の友人の佐々木修(萩原利久)・山内守(白濱亜嵐)。さらには、匠が想いを寄せる既婚者の長谷川佳奈(桜井ユキ)、溺れている理沙を助けた早川宗佑(水上恒司)といった夏海や健人のグループには属していないキャラにまで及ぶ。

 登場人物の名前だけでなく、「その恋愛のベクトルがどこに向いているのか」など、覚えることの多さにてんやわんや。

◆「主人公以外の恋愛模様」も見せるのは月9の定番?

 月9の恋愛ドラマでは主人公の恋愛模様をメインとしつつも、周辺の登場人物の恋愛を見せることは珍しくない。恋愛ドラマではない上に古いドラマではあるが、2002年の月9ドラマ『人にやさしく』でも、主人公の前田前(香取慎吾)だけでなく、山田太朗(松岡充)や大坪拳(加藤浩次)の恋愛模様も描かれていた。

 定番と言えば定番なのかもしれないが、それでも登場人物の多さに加えて、1話目から目まぐるしい展開に困惑。視聴中に急いで公式ホームページの相関図を見ながら状況の把握に努めた。